SEOを意識する上で、リンクの重要性を考える機会は多いと思います。
自分でHPを運営していたり、店舗のHPを管理する立場であれば多かれ少なかれ
「自分のHPを上位表示させるにはどうしたらいいんだろう?」と誰もが考えるはずです。
数年前は[SEO対策と言えば被リンク!]と言われるくらいの認知度がありました。
・HPの内容や質なんかどうでもいいからとにかく被リンク
・被リンクさえしてくれればリンク先なんかどうでもいい
などなど…なにはなくとも[被リンク数さえ稼げば上位表示される]という認識がありました。
その当時はある程度の効果がありましたし、実際に結果に繋がっていたのも事実です。
とはいえ、今の時代では不自然なリンクの量産は逆効果であると言う事もできます。
「昔は被リンクの数を増やすのは効果的な方法だった」
「現状でも(自然な)被リンクの数はそれなりに重要」
被リンクの数は重要です、しかし…今の時代は被リンク数=上位表示ではないという事です。
リンクと被リンクってなに?
リンク・発リンクとも言います。自分⇒相手先へのリンクです。
被リンク・相手先⇒自分へのリンクです。
相互リンク・相手⇔自分、両方からリンクしている状態です。
そもそも被リンク数はSEO対策としてどのくらい重要?
これに関しては、数々のWEB業者、SEO対策業者ごとに一致した見解があるわけではありません。
具体的にこうすれば検索順位が上位になる という方法論を業者ごとに持っていたとしても、Googleからの[正解]が発表されていない以上、現状ではSEO対策に効果がある、という言い方までしかできないわけです。
参考までに、弊社のエンジニアが個人の趣味で運営しているHPのアクセス解析を貼っておきます。
期間の経過に伴って順調に検索順位がアップしていますね。
このブログは[被リンクは一件もありません]
検索順位がこれだけ上昇した結果のあるブログですが
現状の[被リンク数はゼロ件です]
ことわっておきますが、私はSEO対策として被リンク数が重要ではないと言いたいわけではありません。
私が言いたいのは、まずは[HPそのものの質が重要だ]という事です。
数年前に被リンクが効果的なSEO対策だった時代の記憶が、いまだに強烈に残っている人と話す機会は少なくありません。
今の時代でも電話営業で「被リンクをたくさんつけて上位表示させますよ!」なんて売り込みがあったりしませんか?
その費用対効果に関して明言する事は避けますが…被リンク数を考える前に、自分のサイト・HPが閲覧者にとって読みやすく、有益であるかどうかが重要だという事です。
こんなリンクの増やし方はNG!
不自然なリンクはダメと繰り返し記載していますが、具体的にどんなリンクが不自然なのか、ここでは代表的なものをまとめてみます。
■リンクが隠されている
詳細な説明は省きますが、要するに普通にページを閲覧していて、閲覧者がパッと見つけられないようなリンクの設置が該当します。
・背景&文字を同色にしてマウスドラッグしないと見つけられないリンク
・記号、読み取れないほど小さくした文字につけられたリンク
・CSSやJavaScriptを使って画面外に設置したリンク、見えないリンク
などなど、普通に考えれば「まぁ…それはダメだよね」と感じられるようなものばかりです。
■意味のない相互リンク
数年前に比べて最近はかなり数が少なくなりましたが、今でも[誰でも相互リンクOK]といったサイトが多数存在しています。
有料から無料まで様々ですが、筆者の個人的な見解として言えば、メリットよりデメリットの方が遥かに大きいというのが正直な印象です。
そもそも、目的が「リンクを増やすだけ」なので閲覧者にとって何の意味も無いどころか邪魔になるくらいのものです。
誤解を恐れずに言えば、これこそ不自然なリンクの代表ですね。
■自作自演や自動プログラムを使用した無意味なリンク
これは解説するまでも無いと思いますが、自分で作った内容が薄い使い捨てのようなサイトからのリンクを量産したり、自動プログラムで作られた、文章になっていない言葉の羅列のようなページからリンクを量産したり…。
当然ながら不自然なリンクに該当します。
どんなリンクを増やせばいいの?
これに関しては、閲覧者の側に立って考えればわかりやすいと思います。
自社の姉妹店とのリンク
周辺のホテルリストへのリンク
キャストの個人ブログへのリンク
例を挙げればたくさんありますが、「あったら便利」「コンテンツに関連するから閲覧者に見て欲しい」「姉妹店もよろしくね!」などなど…明確な関連性と目的があるリンクです。
自然に普通に「リンクさせたら閲覧者が便利だろうな~」と思えるものであればいいのです。
まとめ
・常識の範囲内で普通にリンクを増やしましょう。
・関連性のないリンクの量産はやめましょう。
長々と書き連ねてきましたが、リンクに関して重要な事はこれだけです。
数年前は検索順位の上昇に大きく貢献したリンク数だからこそ、現状でも根強くリンク数への信仰が残っています。
適正なリンク数はHPの評価に繋がる要素なのは事実でしょう。
ただ、考え方の順番として、まずはHPの質の良さがあってこそだという事を忘れないでください。